大腸肛門外科 〒732-0826 広島県広島市南区松川町3-8
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受験シーズンになると毎年思いだす先生がいます。 予備校時代の数学の先生。 私は高校卒業すれば医学部に入れると大きな勘違いをしていたことに気づきました。 むしろ、気づくのが遅すぎたのかもしれません。 予備校1年生の時には、切磋琢磨する友達ができすぎて、今でも仲良くしている友達もいます。 もっとも致命的なのは、旦那と出会ってしまったこと。 あの出会いがなければ、今の私は違っていたかもしれません←いいのか? 悪いのか?(笑) 友達が出来すぎて、一人だけ予備校2年生に進級。 その時には、「誰とも話さず、勉強だけする!」と心に決めて、電車の中でもトイレでもお風呂でも寝ているとき以外は勉強しました。 勉強しすぎて?なにもないのに鼻血がでたことがあります。 その先生は大阪から広島校に週1回、新幹線で来られていました。 毎回、最初に時間を決めて問題を解かせて、あとで解説してくださるスタイル。 ある程度時がたった秋頃、涼しい風が吹き出すと受験生は焦りだします。 そんなある日。問題を解き始めた私は、頭が真っ白になり、全く一文字も書けませんでした。 今までやってきたのになぜ解けない? 今年も合格できなかったら? どうしよう… どうしよう… 涙が次々に出てきて余計に一文字も書けない状態に。 時間になり、白紙の答案の前で一人泣いていた私。 私が泣いていたことを気づいたのは先生一人だったと思います。 すると先生は、「今日は少し話をしよう」と言って昔の自分の話をしてくれました。 先生は国立大学を出た後、なぜか先生が就職したのは「反社」 家族や周りの人にも迷惑をかけながら生活していたそうです。 あるとき、「仲間がチャカやって」=仲間が拳銃で事件を起こして、間違って先生が捕まった。 留置所で思ったそうです。「俺、何やってんだろう。俺は大学も出てる、勉強もさせてもらった。周りの人に迷惑かけて、こんなことしてていいのか」 留置所を出た先生は、足抜けし、もう一度人生をやり直し、得意な数学を活かした塾の講師になったそうです。 「人間、なんどでもチャレンジする気持ちがあればやり直せる」それを私に教えてくれました。 名指しすることなく、白紙の答案の前で泣く私を責めることなく、励ましてくれました。 その後、私は無事合格。国家試験でもまた苦労して、専門医試験でもまたまた苦労したけど、今の自分があります。 チェレンジする気持ち、あきらめない気持ちを教えてくれた先生が話してくれたあの話は、今でも私の心の支えになっています。 受験生の皆さん、そのご家族の皆様に、桜が咲くこと祈っています。
2023-03-04 17:06:48
竹ちゃんの日々の出来事 | コメント(0)